

昨日の朝、何気なくズームイン朝を見ていると、有田陶器市の紹介をしておりました。
その中のインタビューで人間国宝であられます酒井田柿右衛門先生がおっしゃっておられました。
『綺麗なものはボタン一つでできる時代。美しいものを作りたい』
思わず目からうろこが落ちる気分でした。
技術が進歩した現代。工芸分野において、焼き物、漆器、友禅などスクリーン印刷が全盛の時代といっても過言ではありません。
どんなに華やかな図柄でもボタン一つで綺麗に描くことができ、また安価に『綺麗なもの』を製作することができます。
では、『美しいもの』とは何でしょう?
やはり綺麗なものとは違い、そこに感動があるのではないでしょうか。綺麗なものというのは『綺麗だね』という一言で終わりますが、『美しいもの』というのは『凄い!』という感動と同時に、欲しいという欲望をかきたててくれるものではないでしょうか。
私は一日中、九谷焼を見ています。やはり私から見て、綺麗なものと美しいものがあります。
皆様に少しでも『美しいもの』をご提供し、家に帰り、箱を開けたとき、使った時、飾った時、感動を得られるようなものをご提供したいと思います。
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九谷陶芸 北山堂