染付は九谷焼? ~9号岩のり鳳凰~
ようやく干支盃の出荷の目処がたち、ホッとしています。そういったこともあり久しぶりに九谷焼のお話。
よくお客様より、「この染付の器は九谷焼? 有田焼じゃないの。 清水焼じゃないの」とよく聞かれます。正解は染付の器は日本全国、いや世界中にあります(笑)
というのは染付の絵具は『呉須(酸化コバルト)』という顔料からできており、それは簡単に入手することができ、また素人の方でも簡単に描ける絵具だからです。
よく絵付け教室などは『染付』のみで書く場合が多くあります。それは焼きあがった後の絵具がなる心配が少ないからです。
しかしながら当然、その藍色の色合いは、技法、調合の割合によって大きく違いますし、筆使いによって風合いは全く異なった感じになります。
ですので、同じ九谷焼の作家で同じ染付でも全く違う作品に仕上がります。とくに筆使いは、その作家によって違ってきますので、書いている途中に疲れたからといって、お弟子さんに任せるわけにはいけません。全く違う風合いになって焼き上がってしまいます(爆)
また単色がゆえに、その色合いの濃淡だけで全てを表現しなければいけませんので、難しいかもしれないですね。
そんな中、新しい新作ができました。
9号岩のり鳳凰 31,500円(税込)
鳳凰は縁起の良い『瑞鳥』として、古くより壁画、絵画、彫刻、工芸品など様々なものに描かれ、また親しまれてきました。
この作品は鳳凰の羽毛を細かく表現した作品で、その長い尻尾は繊細に作られた逸品です。
また日本を代表する『ジャパンブルー(染付)』で彩られ、置き場所を選ばず飾っておくことができます。
新築のお祝いなどに差し上げられてみては。
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