金沢市一大イベント ライフ&ファッションウィーク『かなざわごのみ』 幕が開きました!
私ども九谷焼業界が担当するのは『かなざわ工芸物語』です。本日11日より15日まで金沢21席美術館 BF 市民ギャラリーでの開催で、加賀友禅、金沢漆器、金箔など多くの工芸品の新作が発表されております。
このイベントは現代の生活シーンにマッチする伝統工芸品を、住空間を再現しディスプレイされており、白を貴重とした展示場は作品たちの色合いをより一層引き立てておりました。
九谷焼のブースでは新作のコーヒー碗が展示され、中でも堀川十喜さんが作られている『蓋付コーヒー碗』はお薦めです。
会場には私の友人でもあり、悪友?でもある方が本日展示ブースを担当されており、色々と見てまわりました。
以前ブログでも紹介させていただいた金沢美大生との企画も上手く完成されており、製作された木越勲先生の努力に『感謝!感謝!』です。
この作品は筆立てとペーパーウェイトで、製作まで2ヶ月という短期間で完成していただきました。企画書を見た時はどうなることやらと思いましたが、予想以上の出来栄えに驚いてしまいました。今後この作品を製品化できるようもう少し発展させていければと思っております。
余談ではありますが、前日の夜にこのイベントのレセプションパーティーがあり、市長をはじめ、業界のTOP、デパート業界のバイヤーなど総勢200名を越す祝宴が開かれました。
その後、久しぶりに九谷焼業界の方々と2次会へ繰り出し、楽しい夜を久しぶりに過ごしました。
その話の中で、『最近は中国で作られた100円ショップの茶碗を買う方が増え、瀬戸美濃など量産品を作る会社が苦しんでいる』という話題が出ました。九谷焼で量産品の茶碗の最安値価格は『500円』 、瀬尾美濃で『300円』です。無論九谷焼で『100円』の飯碗というのはとても作れませんので、値段で買われるお客様だと、勝ち目はありません。
私の考え方は、多少高くとも、九谷焼のデザインの良さ、使いやすさなど分かっていただけるよう業界全体として努力し、また研究開発していくしか競争に勝ち残る道はないと思います。
このライフ&ファッションウィークをきっかけとし、業界全体の底上げができればと思う一日でした。
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