2008 秋冬企画募集のお知らせ
■背景:
米サプライムローン問題に端を発し、日本経済は不況をむかえました。1月の初売りは好調でしたが、それ以降10万円を超える高額商品の需要は低迷しつつあります。無論、全く需要が無いというわけではなく、月の売上等、総合的の視野を考えると前年割れという商況の企業が多いのではないでしょうか。また鉛毒基準等が厳しくなり、今までの九谷焼らしい色彩美というのが薄れつつあります。
残念ながら我々九谷焼業界を取り巻く環境というのは悪化しているといわざるをえません。
しかし厳しい商況の中でも物産展における広告掲載商品として企画した『三段重』、『ロックグラス』や『和菓子とのコラボレーション企画』などは多くのお客様にご支持をいただきました。
少子高齢化社会という人口減少の中で、九谷焼が伸びていくためには『仕掛け作り』がますます重要になってきております。
■重要ポイント
・ 商品ではなく、ライフスタイルの提案
・洗練された形状 心のこもった絵付
・コラボレーション、パターンオーダーなど新しい仕掛への挑戦
・キーワードは 『迎春』『縁起』『果実』『蓋物』『かわいい』
■具体例
●お正月を彩る三段重
蓋物は女性に人気のあるアイテム。蓋が開くと何かが入っているのだろうという神秘性。
蓋裏 や器の内側にも絵付け要
●お刺身を美味しく演出する長皿
お寿司の握りやお刺身、スーパーで買ってきたパックでも綺麗な器に盛れば、一流料亭
気分を楽しめます。
●干支牛
牛は古来より神の使いとして信仰されております。京都の八坂神社には『牛頭天王』が祀ら
れ、厄除けの神様として親しまれております。また、牛にまつわる『ことわざ』などは数多くあ
ります。
単純に、牛童子を描くだけでなく、ことわざにちなんだストーリー性のある作品は、差別化す
る意味でも重要ポイントです。
●赤富士 陶額
『一富士二鷹三茄子』 『葛飾北斎の赤富士』など、古くから縁起物として人気の高い図であ
りながら、九谷焼であまり製作されていません。
風水学的にも赤はエネルギーを表しており、お部屋に飾りたいアイテムです。
迫力ある『赤』、九谷焼の『金』などを組み合わせれば、金運も上がるのでは
●金沢の正月アイテム『福梅×九谷焼』
加賀百万石のゆかり福梅は、新春を彩るアイテムで、前田家の梅鉢紋にちなんだ格式のあ
る和菓子です。
その和菓子を入れる器とコラボレーションをすることにより、金沢の縁起菓子をより格式のあ
るものとなります。
●可愛らしい果実文のフルーツ皿
実りの秋を象徴する『果実文』 有田の名工 柿右衛門は柿の赤色を描きたいため、『柿右
衛門』名づけたほど、果実文は意味深い図柄です。
転写で張っただけの果実紋ではなく、手描きで、果実の甘さなど美味しさをうまく表現した
作品は、秋の食卓を彩るにふさわしいアイテムです。
具体例は私案であり、より良いご提案をお待ちいたしております。
なお、6月にはいると秋の催事の打合わせが始まります。できれば5月中に現物が無くても、企画だけでもご提案いただければ幸いです。
北山堂ホームページ
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